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客先常駐エンジニアのメリットは?独立しにくいのは本当?

システムエンジニアリングサービスは、IT業界ではメジャーな働き方で、委託契約の一種に当たります。エンジニアを必要としているクライアントに対し、派遣元がエンジニアを派遣するというのが、システムエンジニアリングサービスの基本的な仕組みです。

一般的には、客先常駐エンジニアと呼ばれることが多く、主な仕事内容はシステム開発や保守運用です。派遣先で働くという性質上、派遣社員と混同されやすいのですが、派遣社員が派遣先の指示に従って業務を行うのに対し、客先常駐エンジニアは派遣元の指示に従って業務を行います。
また、派遣社員とは異なり、客先常駐エンジニアは派遣元に所属するれっきとした正社員です。

客先常駐エンジニアのメリットとして挙げられるのは、色々な会社で経験を積める点です。契約期間は3ヶ月から1年程度のケースが多く、何年も同じ職場で働き続けることはほとんどありません。使用するプログラミング言語などの環境は会社によって異なるので、色々な会社を渡り歩いていれば、自然と経験を積むことができます。
また、派遣先の正社員と比べれば残業の頻度は少なめなので、残業をなるべく避けたいのであれば、客先常駐エンジニアの働き方を選ぶのも手です。

客先常駐エンジニアのデメリットとして挙げられるのは、契約期間が定められている都合上、独立してフリーランスエンジニアを目指すという選択肢を取りづらい点です。そのため、退職を検討するのであれば、労働契約にくわしい法律の専門家に相談するのがよいでしょう。